【トイレ水洗化改修工事】
介護や年齢を考慮したトイレの改造を考えました。当初の狭い入り口を大幅にリフォームし、車椅子でもトイレに入れるように(自動で閉じる機能付き)、引戸(特注)にして幅1,150を確保しました。
当初は入口が一つで、中に入ってから更に大便器と小便器の個室に分かれて入る形状だったのですが、同時使用や可能な限りトイレスペースを拡げたいとの考えから、既存のトイレスペースを最大限有効に利用しつつ、車椅子使用にも十分に配慮した幅を振り分け、新たに間仕切りを設置し、ドアを個別に取付けることにしました。
幅が広い方のトイレ(完成写真一番上)については、立上がり用L型の手摺りの他に、 トイレ右側についても人の荷重に充分耐えられるような中間台を設置し、体が不自由でもトイレを使えるように工夫しています。
トイレ本体についても、座ったままでもトイレを流せるリモコン洗浄の付いたタイプや、維持管理のし易さを考慮したモデルを提案させて頂きました。そして、 トイレは落ち着くべき空間という提案から、ホワイトを基調としてベーシックな壁紙を提案させて頂きました。
<その他の工夫>
トイレ上部にはトイレットペーパーなどを置けるような棚を設け、空間スペースも有効に利用する工夫を致しました。
トイレ前の床がきしむので修繕して欲しいとの要望が施主さんよりありましたので、経費削減のために既存の廊下の上に新たに床材を設置し、段差すり付けも木材を加工して収める方法を提案させて頂き、殆ど違和感無く仕上げることができました。もちろん、床のきしみ音も解消されています。
<作業状況>
人力で既設トイレを取壊し、既存の柱等を可能な限り活かしながら断熱材を入れ、ボード下地を張っていきます。この時点で、給水管・排水管の立上げ工事は終了しています。
入り口の引き戸をつけるためには廊下側の扉・壁を全て壊す必要はありましたが、奥の片開き戸と手前側の引き戸の間に照明スイッチも設置し、収まりにも配慮して仕上げる事が出来ました。
写真は、弊社の腕の良い大工さんです!
【宅内排水設備工事】
下流側から順番に排水系統を接続していきますので、トイレやお風呂のようにリフォームに時間がかかる箇所を除いては、日中の限られた時間だけ排水をしないで頂くご協力を頂く事とし、如何にご迷惑を掛けずに工事を進めるが常に考えて施工を進めていきます。
トイレについては、お客様の要望により、コンクリートの叩きを壊し、便槽も引き抜いた上で、再度施工し直しています。 このスペースに、お風呂・洗面用のボイラー、200Lのホームタンクも設置しました。
このホームタンクから、従来の台所にあったボイラーまで灯油を供給し、今までのような灯油をポリタンクで運ぶような作業や、ボイラーからの距離が長くお湯が出るまで時間が掛かっていた状態を解消するように、ご提案させて頂きました。
(ユニットバスの施工を参考)
このようなコンクリート叩き工事や、人が歩きやすいように仕上げる砕石の敷き均し等の配慮についても、自社施工出来るできるのが弊社の強みであり、付加価値を付ける自信にもつながっています。