【建物外構工事(舗装,縁石,ブロック,フェンスなど)】
<施主様の要望>
当初は、母屋の前に小屋があり、奥の母屋に行くためには狭い場所を通らなければなりませんでした。そこで、奥まで車を入れられるようにして欲しいということと、生け垣に代えて、ブロックとフェンスで塀を造って欲しいとの要望に添えって、図面等で随時提案しながら工事を進めさせて頂きました。
また、今まで車を止めて場所にも畑を造って欲しいとの要望もあり、フェンスと小屋の間に畑を造っています。
<工事概要>
既存の建物の一部を解体し外壁を張り直して(別工事)、奥の建物近くまで車を持って行けるように排水性舗装を施工しました。
舗装に関しては、路床の土質状態が良好である事と、凍害による影響や実際に使用している車両重量を考慮し、20cmの砕石と4cmの舗装の組み合わせで施工する事をご提案させて頂いて工事を進めました。
排水舗装の場合、宅地のように舗装勾配が設けづらい場合の排水性能の強化や、夏場は涼しく、冬場も舗装がより溶けやすい(湧水が浸透するため)等の機能上優れていますが、人力施工の場合は通常の舗装よりもかなり難しいです。
当初生け垣だった道路と宅地との境には、化粧ブロックとアルミフェンスで塀を設置する事にし、入口にアクセントを設けるために門柱を設置しました。
排水舗装の端部は基本的に地先ブロックで押さえ、庭の土の部分と舗装の部分との境を明確にしつつ、舗装の収まりを良くしています。
車の導線と庭の計上を考慮しながら、お客様の要望に応じて中間部にも植栽を設け、アクセントを入れました。
写真にはありませんが、勝手口までの出入りをし易いようにということで、コンクリートで斜路を造っています。
反省としては、透水性舗装の場合どうしても舗装合材通しの付着強度が弱いため、部分的に表層合材が剥離してしまう箇所が発生してしまいます。
そうした可能性に関する事前の説明をもっときちんとしておくべきでした。
<作業状況>
ブロックフェンスの基礎及びブロック本体にも鉄筋を入れ、一体構造とすることで丈夫にしています。コンクリートブロックを使用した擁壁については、地震等を考慮しての鉄筋配置は絶対に必要です。
地先ブロックは後日動いたりしないように、均しコンクリートを5cm打設し、地先ブロックの安定性を高めています。また、均しコンクリートを打設することで施工性も向上しています。
施主様の要望で、雨水排水や足洗排水の管布設も行っております。ポイントとしては、管路による曲部を設けずに、桝による合流や角度変更を行っているため、土砂等が堆積しづらく、また万が一の対応もし易いように工夫しました。
先ほども記載していますが、現地の諸条件を考慮して、路盤は20cm,その上に排水舗装を4cmで施工しています。