ソフトボール場駐車場のトイレ新築工事


トイレ新築工事

花巻市発注の工事で、地元ソフトボール場の駐車場にトイレを新築する工事を進めさせて頂いています。
工期が12月27日~3月23日までなので、厳しい冬に工事を進めなくてはいけません。
広いグランドにトイレを造るので遮蔽物もなく、奥羽山脈からの吹き下ろしの風が強い場所での工事になっています。

基礎工事

今年の冬は1月になって穏やかな日も増えているから幸いですが、時には地吹雪にもなるような場所なので、短い工期で工事を進捗させるために、建物範囲に仮設の屋根をかけることにしました。
10坪程度の広さということもあるのですが、天候に左右される日が続けば工期は遅れますし、働いている人達も大変になります。
また、とにかく風が強い場所なので、コンリートなどの各養生をしっかり行うためにも、こうした方法を採用した方が、コストは掛かっても最終的にはプラスにもなると判断をしました。

基礎工事は弊社で行っているのですが、当初予定工程よりも少し早めに工事を進める事ができているので、後工程にも少し余裕を残せています。

浄化槽工事

基礎の他には35人槽の浄化槽工事も自社施工しますが、専門的な工事が多い建築工事なので、各協力業者さんの皆さんと力を合わせて、今回のご縁にしっかりと答えられる仕事をしていきたいです。
範囲が限定された作業であればこのような対応も出来ますが、施工延長が長い土木的な工事はこうした対策も取れないので、時には吹雪に耐えながらの施工になっています。
最近日が長くなってきていることで少し明るい気持ちにもなっていますが、まずは厳しい冬をしっかりと乗り越えて、穏やかな春を心待ちに頑張りたいと想います。

35人槽のポンプ放流型浄化槽なので、いつも設置している浄化槽よりは2回りくらい大きいのですが、基本的な施工方法は変わらないのでこれも自社施工で進めています。

建築本体と同様に基礎コンクリートなどの養生が必要になるので、こちらは単管と10m四方のビニールシートを利用して、簡易的な屋根を掛けて養生をしました。途中で雪が降ったこともあったのですが、丁度基礎コンクリートをジェットヒーターで養生していた時だったので、内部が暖かく降った雪も積もることなく溶けて流れていたので、丁度良い屋根の役割を果たしてくれていました。
建築本体も、土間コンクリート打設まで終えています。
生コン関係の業者が来たときに、きれいな基礎コンクリートを打設していますねと褒めて頂きましたが、今回はかなり密実なコンクリートに仕上げることができました。
半分お世辞もあると思いますが、そうやって褒めてもらうことはやはり嬉しいですね。

土間コンクリートの養生の際もジェットヒーターを利用しましたが、この時も現場担当の社員が、夜に燃料を入れにいったりとしっかりと対応をしてくれていました。

コンクリートの打設から養生まで、また他の工事も含めてしっかりと社員の皆さんが対応してくれているお陰様で、順調に工事を進めることが出来ています。
ここは各専門工の工事が中心となり、協力業者の皆さんのお力とお知恵を借りて仕事を進めていきます。
今週までと変わって、来週からは気温も低く雪が降りやすい天気が続きそうなので、厳しい環境下での仕事となりますが、会社全体としてもトラブル無く仕事を進めていきたいものです。
各現場とも順調に工事は進んでいますが、最小限の人員配置で一人一人に負荷が掛かっているので、明日の日曜日にはゆっくりと体を休めてもらって、また来週から皆さんと頑張っていきたいと想います。

トイレ本体工事

浄化槽は埋戻しも終了し、天端スラブのコンクリート打設も終了しました。

今回も完全養生下での作業なので、外の天候に影響されずに左官仕上げも出来て、スラブの養生もやり易いです。

トイレ本体の建て方も大夫進みました。
サッシや金物の取付けも終了し、役所の建方検査(金具取付状況や柱の垂直度合い)も無事に終えました。

屋根の野地板を施工した後に、アスファルトルーフィングを貼付けています。

風が強い日の作業を避けたので1日遅らせましたが、屋根も無事に葺き終わりました。

業者間の連携も取れているからですが、それぞれの仕事が本当に丁寧で早いです。透湿防水シートを張って、外壁の施工も始まりました。

周囲の養生シートも効いていて、現場内の作業環境を良い状態に保つことが出来ています。
協力頂いている業者の皆様と力を合わせて、安全第一で確実な仕事を進めていきたいです。
外の軒天や破風なども終了し、外壁のコーキングや塗装も終了しました。

先日には外を囲っていた足場も無事に撤去になりました。

室内も内装材の施工は終わり、塗装やモルタルの仕上げ工事に入っています。

土間モルタルの施工の際には、クラックを生じさせないように配合を調整し、その分乾きが遅くなるので夜遅くまで仕上げに時間がかかりました。

巾木下と土間の間は、モルタル仕上げになっています。

今週は、いよいよ電気設備や水回りの器具設置も始まっていきます。12月27日~3月23日までという、冬期間の厳しい環境下での工事でしたが、社員の皆さんや協力業者さんのお陰様で、立派に完成させることができました。何もない広い駐車場内での仕事でしたので、簡単に地吹雪状態にもなるきつい現場でした。
今年の冬は天気に恵まれたことは幸いでしたが、仮設で屋根を掛けて万全を期したことも功を奏しました。

建物外観

東方向

北東方向

北方向

北西方向

西方向

南西方向

南方向

建物内状況

女子トイレの入口です。

内部は、和式と洋式トイレが設置してあり、全てにトイレ用の擬音装置がついています。

入口には手洗いや鏡が設置してありますし、サッシも網戸付きになっています。

身障者用トイレになります。各種手すりや呼び出し用のボタンなども設置されています。

手洗いは、利用者の事を考えて仕様を変更し、少し低めに設置をしていますし、入口の扉は半自動の仕様になっています。

男子側の入口の写真です。

男子トイレの小便器は、全てフラッシュバルブタイプになっています。

入口には、同じように鏡や手洗いが付けられています。

照明は全て自動センサータイプで、明るさや人の出入りを関知して作動するようになっています。

課内検査でも竣工検査でも、冬場の厳しい工事にも関わらず仕上がり具合が良いと評価を頂いたので、私達にとっても嬉しい言葉となりました。

来年の国体開催に向けて設置された屋外トイレですが、4月からはふれあい運動公園を使用する皆さんが使用できるようになります。

冬期間という苦労が大きい現場ではありましたが、多くの皆さんに支えられて、地域のお役に立つ仕事が出来て良かったです。