石鳥谷花巻温泉線八日市橋橋面補修工事(H27年度 岩手県発注工事)を施工しました
橋梁幅が6.5mと狭い橋で片側交互通行の交通規制を行いながらの工事だったため、通行車両や第三者への安全配慮に特にも留意が必要が現場でした。
3ヶ月もの交通規制を実施していたので、付近を通行していた皆さんにはご迷惑をお掛けしたと思いますが、皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。
工事着工前の写真になります。
舗装や防水処理,伸縮ジョイント(道路横断方向に設置してある継ぎ手→露出タイプの鋼製ジョイントから埋設タイプに変更),地覆工修繕や防護フェンス新設などが主要工事になります。
工事の完成写真になります。
防護柵の納期が当初予定よりも1ヶ月も遅れ苦労も多かったですが、無事に工事を終えることが出来て本当に良かったです。
黒い帯のようなものが埋設ジョイントになりますが、路面に出ていない分だけ走行時の抵抗が減って、騒音低減などの効果があります。
交通量も多く、工事中や夜間の交通規制には気を配る必要がありました。
歩道については、工事範囲の起終点にLED照明を設置して、夜間でも工事をしていることが遠くからでも分かるような配慮をしています。車道も連動するスコッチライトをカラーコーンに設置し、規制ラインが夜間でも分かり易くなるように工夫をしています。
既設ジョイント撤去に写っている自立型の飛散防止枠は、弊社の大工さんが工夫をして製作してくれたものです。
歩道伸縮ジョイントも自社で設置を行い、3時間で呼び強度に近いコンクリート強度が発現するジェットコンクリートパックの施工も行いました。日暮れが早い時期だったので、LED照明を使用しての仕上げ作業になっています。
既存舗装切削後の床板が部分的に劣化しており、予め用意していた無収縮モルタルを利用して左官補修工法を実施しました。写真は、工事用の掃除機ではつり箇所の清掃を行っている写真です。
また、既存地覆コンクリートの上部をはつり、ケミカルアンカーで鉄筋を設置しました。ケミカルアンカーの使用については、既存コンクリート状況を判断してあまり負荷を掛けない方が良いとのアドバイスを頂戴し、通常アンカーから施工承認で変更をしています。
台車に鉄筋加工機をセットして、実測した鉄筋の実差し込み深さに合わせて、その場で鉄筋を加工しながら設置をしていきました。
差筋をセットし鉄筋を組んだ後に、型枠を建て込んで生コンを打設していきます。
こうした型枠設置や生コン打設も自分達で施工をしました。
また、工事を終えた地覆コンクリートへのダイヤモンドコア削孔から防護柵の設置まで、これも自社で施工をさせて頂きました。
ちょっとした施工方法の工夫ですが、防護柵設置のための削孔位置を素早くマーキング出来るように、透明なプレートを使って作業を行っています。
その他の舗装や防水工事,埋設ジョイントの設置については、専門業者の御協力を得て、しっかりと施工を進めることができました。
本現場においては、工事を進めていく中で現場代理人が自社施工する工種を増やすように決断をし、結果として自社施工範囲が増えていきました。
様々な工種に対して自社施工にチャレンジをしていく代理人の決断を、会社でも応援をさせて頂き、弊社全体としても良い経験になりました。
メーカーの皆さんにもお世話になりましたし、多くの皆様のご協力で無事に竣工を迎えることができました。
本当にありがとうございました。