擁壁補修工事の現場からです。
この現場では大きく2つの要望がありました。
1)道路端部にある側溝への転落防止措置を図って欲しい
2)法面側の擁壁が倒れてきているため、これ以上の転倒防止措置を考えて欲しい
これの要望にどう応えるかがポイントになります。
発注者とも協議を行い、
1)については、ガードレールを曲線設置することで対応することにしました。
そして、問題は2)の要望になります。
法面側の擁壁には既にひび割れが発生しており、道路側の擁壁との間は用水路にもなっている構造でした。
法面側の擁壁をある程度の幅で広く支えて転倒を防止し、用水の流れも確保する為にはどうすれば良いか?
倒れてくる擁壁を撤去しても良いとは言われましたが、これだけの木の根があるような場所に手を掛けると、工事費用が嵩んでしまいます。
様々に考えましたが、道路側の擁壁がしっかりしていたことを活かし、且つ水が流れる為の通水断面を確保するために、鉄筋コンクリート側溝と現場打ちコンクリートを組み合わせる方法を採用しました。